舞台。

休みで落ちついてるので、ボチボチ年末の話をば。
脇とストーリーは気になるけど、主演にどーしようかなー、と迷ってた「ブエノスアイレス午前零時」観に行ってきましたよ。
森田剛が線が細いと言うか、童顔と言うか、でニコラスがミツコに「子どもじゃないか」て言うも、お前も子どもやん!てなる(笑)瀧本美織はタンゴは頑張ってたと思う。ヒールの姿勢がイマイチやったが。マリアは原田さんより、もっとご年配のが良かったかな?あんまり老女感がなかったような?。
まりかちゃん良かった!マリアに引き込まれた風間と光でくっつくのもありな気がしたな。じゅんさんが演じる役って、憎めないんですよね。そういう役観たことない気がする。千葉さんは、ファンもキクオも、重ね方も演じ分けもさすがやなぁ!ファンのNo.2感と、野心感の差も上手い。
川原さんは殺陣はつけてるらしいが、アクションないからなー。本当、太っ…ry。伊達くんは、客演だと主人公に対して嫌な役が多い気が?年末の猫ホテ本公演がないのは、まことさんがこれに出てるからなのか?ないから出てるのか?この辺りの人は、本当、良い人も悪い人も上手い。安心できる。
老女の過去と妄想とが入り混じった話に感化されて、うらぶれた青年が恋をする恋愛ものかと思ったけど、主題は挫折した青年が成長するって方なんかなぁ?原作がどうなってるか読んでみな分からんが、せっかくブエノスアイレスなんでダンス(タンゴ)の意味にもっと愛が欲しかったかな?
もちょっと、色々、毒と言うか、色が欲しかったな、と。原作があるからかもやが、蓬莱くんの脚本がこんな感じなんか、演出が行定さんやからか?
あ、そうそう。ミツコが、色んな人や事に守られていたのに、それを弁えないのにイラっとした。結局は、すべて台無しにして、ニコラスの為に娼婦として生きる、てのは犠牲的愛とは違うと思う。
次元と言うか、場所や時間や人や色んなものが交錯するのって、演劇でしかできない演出があるけど、それに関しては長塚くんがやっぱり凄い。
東京遠征にて、J.A.Mでなく「鼬」に行ってきましたよ。世田谷パブリックシアターって、半円形の客席でこじんまりとした面白い劇場やなー。
結末が、おん?てなったけど、こういうのもたまにあるなー、と。東北の寒村で、大金持って帰って、みんなが業と欲で、どろどろの重い芝居かと思ってたけど、そうでもなかった。そこが昭和作ぽいというか。そこが長塚くんが、昭和作にも興味持ってるとこなんかな?
克実さんは、写真だけ見てると胴間声の役柄かと思ったけど、違ったや。赤堀さんも薄ら怖い役かと思ったけど、普通な感じも出来るんや!と(失礼)白石さんの気迫てか、凄いなぁ。ひたすらに存在すらか弱い、儚げな役とかも観てみたい。峯村さんもカッコ良いなー。出演者全員セリフが全て東北弁で大変やな!と。聞きとりはアタシは問題なかったですが(笑)
長塚くん、自分の本じゃないときは、ストレートな気がする。最近の阿佐スパみたいなんは、本と演出が一緒やないと、難しそうなのもあるが。昭和作ってことで、葛河思潮社もこんなイメージかな?