読了。

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
これデンマーク→ドイツ→日本の重訳なんですね?翻訳物はちょいちょい語感が気になるのがあるんですが、難しいですねよ。
あとデンマークの国内問題がちょっと分からないので(デンマークの刑事ものってドラマでも、結構、政治がらみが多い気が)、その辺はふわっと読みましたが、映画を観てるというのを差し引いても読みやすかった。
映画版、上手いことなってんなー!と。削れる部分の選択と、映像で観せることで一瞬でも伝わる方法とで、原作を大きく損なうことなく上手く90分程に収めたな、と。でも、小説を読むことで、何で5年も閉じ込めてたのか、とか、何で加圧室に閉じ込めたのか?とかも分かって良かった!
原作と映画の相違点といえば、アサドですが。原作の方がアサドがお茶目な感じ。お茶目で可愛いんやけど、でも、やる時はやる感が半端なくて、カッコ良い!ファレスのアサドは、何でも出来て控え目で、やる時はやる、安定のカッコ良さというか。原作だとアサドは警察官でないことになってるけど、映画だと一応、警察官よね?この差は何かあんのかな?
あと、アサドの経歴の謎も映画では触れずでしたね。カール達を撃った犯人の捜査と言い、映画ではあまり触れてないのは、映画が続かなかった時のためかな、と思ったんですが。アサドの経歴の謎は、実はカール達を撃った犯人でした、っていうオチに繋がったりしないよね…?まだ1作目しか、読んでないんでこの先がどうなるのか…!?
地下でお祈りするアサドのために、カールがメッカの方角が分かるように地下の方位入り図面を用意してあげるのに、ほっこりしつつ、イスラム教徒でメッカの方角を確認せんままお祈りすることあるのか?とか、疑ってみたり…。
大丈夫よね?本編は読了感悪くない〆だったし、そんな酷いことにはならないですよね…?このままカールとアサドのバディに、ほっこりしてたい…!
小説は今、5作目まで翻訳されてるけど、映画を待ってから読むかどうしようかなー。映画は本国で2作目まで公開されてるんですが(3作目も出来てる)、日本公開あるのか…?