本。

こないだ借りた「前巷説百物語」を読んでるんですが、又市が若ーいvv
以下、ネタバレあり。
「先」なんやから若くて当たり前なんですが、血気盛んな又市ってのが新鮮です。仕掛けも粗があったりして(「かみなり」で雨が降った偶然は作者の粗)、まさにこれから化け物遣いになっていく過程て感じが、また面白い。
あと、山崎さんが好きです。こういうキャラに弱いです。
と、ここまでの時点で「旧鼠」を読んでなかったんですが、我慢できずに途中で「旧鼠」を読んだら、山崎さんが…。ちょっとショック。や、でも山崎さんらしい最期か…(寂)
「旧鼠」は事は大きいけど、何や展開が急で。仕掛けも何も出来なかったのは、又市も駆け出しゆえでしょうが。もっとじっくり読みたかったなー。んー、展開が急なのは黒幕の仕掛けでなく無宿人達の行動ゆえか?
祇右衛門との決着は「続巷説百物語」の「狐者異」になるんですが、物語の時系列と作順が違うんで、微妙ーに設定にズレがあるんよなー。「旧鼠」の方が祇右衛門の姿が見えない分、強大で怖さも大きい。「狐者異」やと単なる押し込み強盗やからなー。姿、ばっちり見えてるからなー。
反対に、ちょっと百介出してみたり、時系的に先の話に繋げる小ネタは出来る。
また今度は時系列順で読みたいなー。あと、まだ語られてない、ちょっと事があったってことだげ匂わせてる話がありますよね??