女の股（又）力と書いて、努力の努。

毎度お馴染み某さんと、行って来ましたー！「蛮幽鬼」
まだ公演が残ってますのでたたんでおきます。
舞台で観る上川さんやっぱり凄いなーvv声の張りが違うし、上川さんの殺陣は初めて観たけど上手い！
うーん、土門の恨みも人としての強さも弱さも上手い！天保十二年も良かったし、意外と悪い役っていうか、単に爽やかに強いよりも、悪くも信念が強い役が似合うのな。
久しぶりに観た舞台での堺雅人は、あれ？こんな声やったけ？と思ったり。
あ。声といえば、上川さんが腹の底から凄む声は、つっつんの凄み声に似てた！！
でも、サジが大仰に叫ぶシーンでは、「vamp show」の感じを思い出して、きゅんvvとしましたよvv「vamp show」に（笑）
やっぱり堺雅人も舞台の方が好きかなー。
常に笑顔な優男の凄腕殺し屋ってのは、絶対似合うと思ってたよ堺雅人は（笑）遠目で細かい表情まで観えないのが惜しいですが、でもあの笑顔はありありと浮かぶわい。
初日に行った人や、田尻さんのブログとかで、どんなもんかと期待した早乙女太一の殺陣は、別にそこまでではないかなー？
うー、綺麗に見せるためにくるくると回るから派手に見えるけど、うーん、相手との呼吸感が薄いというか…。
粟根さんは舞うような殺陣ですが、舞いではないのね。（今回はなかったけど）早乙女太一は一人舞いかなー？
女形舞も、ごめん！ついこないだ篠井さん観たとこなんで、比べてしまうと…篠井さんの方が好きです。アタシは大衆演劇の科よりも、しなやかさが好きです。
そして演技は、普通かな？
今回、じゅんさんや粟根さんは殺陣、ほとんどないし、川原さんはすぐ死んじゃうし、上川さんの殺陣くらいかなー見栄えしたのは。
堺雅人の殺陣は、凄腕殺し屋ゆに、簡単に人が殺せてしまうので、さらっとしたものなんで惜しいかな。劇中、堺雅人初の殺陣で、相手の刀を避ける動作が、相手の刀と離れ過ぎてるのが気になりましたけど。
上川さんもやってたけど、腕と膝で相手の腕を挟んで止めるのって、中華ぽい演出ですよねーvv
そう！川原さんが！どうせ悪い役と思ったら、めっちゃカッコいい良い人の役で！しかもメイン的というか、セリフもいっぱいあって！わー！川原さんも普通の演技組に？と期待した矢先に、殺されてしまう役でした…。
でも、土門が連行される浮名たちを奪うシーンの覆面殺陣は川原さんではなかろうか？
右近さんが白ムチ変態キャラやなかったり、河野さんがあんまり騒いでなかったりとか、劇団員があっさりしてる感じもあって寂しかったんですが、じゅんさんといい、聖子さんといい、村木姉さんといい、劇団員の人はやっぱり安心するわんvv
今回、全体に、あっさり感があったかなー。いつものように大きな山場が、見つけれなかったような…？
サジのキャラクターは謎の男いえど、人物像も謎過ぎて、ぼやけた感が？族長達に恐れられたのは、強過ぎるからなのか殺人狂やからなのか、をはっきりさせて、サジとしても復讐劇やったのか、それとも大悪なのかを出して欲しかったな。
すべての黒幕の惜春が、あっさり終わってしまって、今回は強大な敵ってのもなかったのが、全体的にあっさり感を与えたような（轟天３と一緒やな・笑）そこで最後、主人公と対する敵にサジがあるんですが。一応、最後はサジと戦うけど、その理由というか、深みが欲しかった。
大悪ならば、最後、土門に対するサジを黒幕・惜春を超えるもっと大悪に。復讐劇であったなら、復讐に虚しさを覚えて国を女を守る方に翻った土門に対して、同士と思っていたのに裏切られた感を持たせたサジがラスボスならばなー。せっかくの二枚看板やし。そしたら、最後の立ち回りも華が出たかな？
刀衣は、必要じゃったか？と思わなくはない…。美古都との関係もイマイチ薄いし、せっかくサジと同じ部族でも対した因果も影響もないような…。
色々と、人物や関係の細かいところをも少し掘り下げれるかな？と思うけど、でも岩窟王を下地にした物語の大筋は面白かった！DVD買おうかなー、と思うくらいには！
朝日新聞の劇評のような、暗い後味の悪さはないよ？それなら蜉蝣峠の方が（笑）このラストは綺麗にまとまったと思うけどな。
OPの文字は土門にとっては蛮幽鬼であり、世間の伝えは蛮勇記であり、美古都にとっては蛮憂記であり、ってとこかしらん。