46億年の恋。

ようやく観ましたよー。

冒頭の金森さんのダンスが、雄々しくも官能的!
これを勇者の表現とするのが良いな!
途中まで、勇者に憧れる子どもを、後の香月と思ってたんですが、違うのですね!タトゥーから、香月やと思ってたんですが、香月のタトゥー自体、実際に香月に彫ってあるものでなく、有吉が香月に勇者をみてとる時に現れる表現(タトゥー=勇者の象徴)やったんですな。
途中、あれ?香月のタトゥーは?とか思ってもたよ(笑)
やからと言って、有吉があの子どもって訳でもなく、あれは有吉がゲイバーで聞いた話の世界というか、別世界のもので。
演出も、役者も良かったんですが、話も良かったんで原作読んでみたいなー、と思ったけど、絶版物で入手は困難なんですなぁ…(しょぼん)
石橋凌の怪演も怖かったですが(そこがまた上手い!)、妻の亡霊が怖い…!!(涙)
アタシ、ホラーものダメなんですよー!!(泣)
暴力的な安藤とか(奇麗な身体してますなー)、気だるげな窪塚弟の演技も良く、渋川くんの役に寄っての変貌ぶりもびっくりで(それが上手い)。
松田龍平は、浅野さんと同じタイプでたまに素?てなセリフの言い方が、少し引っかかるかな(苦笑)

香月の死は、自殺かなーと思ってたんで(所長に会って怯えたり、影に怯えたりしてた様子から、罪悪感か・恐怖かは分からんが)、意外ではなかったんですが、画面に出てきた人間が上手く絡んでたのは、おぉー!と思った。
レビューで見る「純愛」か、どうかは難しいかなー??
有吉が香月に関わろうとするのは、愛ではなく勇者への憧れからかな?と思ってて。自殺を選んだ香月に幻滅するかと思いきや「それくらい僕にさせてよ」ってセリフに、あぁ、愛やったんや!と思えたけど。
香月の方は、どうやったかが分からんなー、と。
守るのも、狂わせるのが悪いといって手を出さないのも、愛なのか、自分と違う奇麗なモノを守ろう(保護)しようとしただけなのか。
最期、有吉に頼まなかったのは、有吉を汚さないためなのか、ただ誰でも良かったか、が分からないのが惜しい!
香月の自殺の引き金は三重の虹やけど、その三重の虹が自殺への引き金になった理由は、有吉が涙を拭って抱きしめたこと、有吉の存在が今までの暴力的な香月の心に変化をもたらした、やったら良かったんですが、いかんせん有吉と何かある前から所長に怯えてるしなぁ…。